天ぷらで花を咲かせるとは?老舗割烹旅館の天丼(掛川)
天ぷらで花を咲かせました。
と言われれば、確かに花びらのような立体感のある盛り付けの天丼だな〜!!
という風に、上記掲載の天丼写真が見えてきませんか?
確かに、それもハズレではないのですが、今回タイトルで示した「天ぷらで花を咲かせる」とはちょっと違います。
じゃ〜一体花を咲かせるってどういうことなのか? について進めていきます。
まずはタイトルの写真でもお見せした天丼は、掛川市の掛川駅の北口を出て徒歩3分ほどのところにある「割烹旅館 天金」の一番人気の天丼です。
こちらのお店、創業は昭和23年。掛川が誇る立派な老舗の名店です。
創業当時から受け継ぐ秘伝のタレをかけた天丼は美味しいのはもちろんです。
素材にもこだわり、旬や鮮度の良い食材を常に使用した天ぷらが味わえます。
で、今回は注目していただきたいのは、その天ぷらの揚げ方についてです。
一般的には食材に天ぷらの衣をつけて油で揚げると思います。
こんな感じですね。
しかし、こちらの天金では和食の技法を用いた揚げ方で丁寧に天ぷらを揚げていくのです。
まずは天ぷらの衣を指につけて、ピッピッと弾いて油の上に薄い衣の皮を作ります。
もうこの時点で、普通に作る天ぷらとは違ってますね。
この薄い衣の皮を作る技術はなかなか技術が必要です。
衣が固まってしまえば、デッカイ天かすの出来上がりになってしまいます。
均等な厚さの平べったい衣作りにかなりの神経を使うようです。
そして、衣が固まるまえに箸でつつくように食材に衣をまとわせていきます。
ん〜、見ていて緊張が走る一瞬です。
そして出来上がったのがこちら!!
この技法こそが、天ぷらに花を咲かせる
花揚げ という揚げ方です。
海老に衣をまとわせるときのことを、どうやら「花を咲かせる」というらしいです。
普通に揚げた天ぷらに比べて、衣が細くなっているので、衣のサクサクッとしたスナッキーな食感と海老のプリッとした食感がハッキリと2層で感じられます。
さて、ここまでが「天ぷらで花を咲かすとは?」になります。
みなさんの知識としてお役に立てましたか?
花揚げの天ぷらは、ぜひお店に行って味わってみてくださいね。
見た目の華やかさやこだわりの食材と、食べた時の食感や伝統の味、そして食べ応えのあるボリュームと3拍子が見事に揃った天丼。
これは一度食べてみたくなる逸品です!!
割烹旅館 天金
掛川市肴町1-16
12:00〜14:45LO、18:00〜19:45LO
木、月曜夜定休